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セルフコンパッションとは?仕事の失敗で自分を責めすぎる人に知ってほしい考え方

友達が仕事でミスをして、

「自分って本当にダメだな」

と落ち込んでいたら、

たぶん、

「そんなことないよ」

と言うと思います。

「誰だってミスくらいするよ」

「今回は失敗したけど、それだけで仕事ができないわけじゃないよ」

「今日はもうゆっくり休みなよ」

そんな言葉をかけるかもしれません。

でも、

同じ失敗を自分がした瞬間、

なぜか言葉が変わります。

「なんでこんなこともできないんだ」

「前にも注意されたのに」

「みんな普通にできてるのに」

「自分は仕事ができない」

他人には言わないような言葉を、

自分には平気で言ってしまう。

仕事で失敗したときに苦しいのは、

失敗そのものだけじゃありません。

失敗したあと、自分が自分に何を言うか。

ここで、必要以上に苦しくなっていることがあります。

目次

セルフコンパッションとは、「自分に甘くすること」ではない

自分を責めすぎてしまう人に知ってほしい考え方の一つが、

セルフコンパッションです。

少し難しい言葉ですが、

ここでは、

苦しいときの自分にも、他人に向けるのと同じくらいの思いやりを向けること

くらいに考えてください。

ただ、

こう聞くと、

「それって自分に甘くするってこと?」

と思う人もいるかもしれません。

仕事でミスをしても、

「まあいいか」

で終わらせる。

反省しない。

改善もしない。

そんな話ではありません。

むしろ、

反省することと、自分を傷つけることを分ける

ための考え方です。

自分を責めても、ミスの原因は解決しない

たとえば、

確認不足で数字を間違えたとします。

必要なのは、

「提出前に確認する工程を入れよう」

という改善です。

でも、

自分を責め始めると、

話が変わります。

「自分は注意力がない」

「だから仕事ができない」

「こんな自分を評価してくれるわけがない」

「またやるかもしれない」

一つの確認ミスだったはずなのに、

いつの間にか、

自分の能力や将来の評価まで話が広がっています。

でも、

どれだけ、

「自分はダメだ」

と考えても、

確認ミスを防ぐ仕組みはできません。

むしろ、

落ち込んで頭がいっぱいになり、

次の仕事に集中できなくなることさえあります。

だから、

失敗したときは、

改善するための反省はする。

でも、

自分を痛めつけるための反省会まではしない。

ここを分けたいんです。

もし同僚が同じ失敗をしたら、何と言うだろう

自分を責め始めたとき、

一つ試してほしいことがあります。

「もし同僚が同じ失敗をしていたら、自分は何と言うだろう」

と考えてみてください。

たとえば、

後輩が、

「資料の数字を間違えてしまいました。自分、本当に仕事向いてないですよね」

と言ってきたとします。

たぶん、

「いや、そこまで考えなくていいよ」

と言うと思います。

「次から確認すれば大丈夫」

「誰でもミスはあるよ」

「原因が分かったなら次に活かせばいい」

そう言える。

でも、

自分が同じ失敗をすると、

途端に、

「なんで自分はこんなにダメなんだ」

になる。

不思議ですよね。

同じ失敗なのに、

相手によって判定基準が変わっています。

自分だけ、

採点が異常に厳しい。

他人には「一回の失敗」と言えるのに、自分には「性格」だと思ってしまう

誰かが一度ミスをしても、

「この人は人間としてダメだ」

とは思わないはずです。

「今日はミスしたんだな」

くらいです。

でも、

自分のことになると、

一つの出来事から、

「自分は注意力がない人間だ」

「自分は仕事が遅い人間だ」

「自分は能力が低い人間だ」

と、

自分全体の話にしてしまうことがあります。

ここで一度、

言葉を変えてみます。

「自分は仕事ができない」

ではなく、

「今日はこの仕事がうまくできなかった」

「自分はミスが多い」

ではなく、

「今回は確認を一つ飛ばしてしまった」

「自分はダメだ」

ではなく、

「今日はうまくいかなかった」

ほんの少しの違いですが、

出来事と自分を分けやすくなります。

「自分だけができていない」と思ったときにも

仕事で落ち込むときって、

自分の失敗だけを見ているわけではありません。

周りも見ます。

同期は普通にできている。

後輩の方が仕事が速い。

同僚は上司に褒められている。

「こんな失敗をしているの、自分だけなんじゃないか」

と思う。

でも、

他の人が仕事で落ち込んでいる場面を、

全部見ているわけではありません。

誰かが家に帰って、

「あの言い方まずかったな」

と悩んでいることもある。

人に見えないところで、

失敗していることもある。

得意な仕事と苦手な仕事がある。

職場では、

どうしても、

他人のできているところと、自分のできていないところ

を比べやすくなります。

だから、

「みんなできているのに」

と思ったときは、

一度、

本当に全員うまくやっているのか

と疑ってみてもいいと思います。

たぶん、

みんなそれぞれ何かしら転んでいます。

自分にやさしくすると、成長できなくなる気がする人へ

真面目な人ほど、

「自分に厳しくしなくなったら成長できない」

と思うことがあります。

私も、

この感覚はよく分かります。

「今回くらいいいよ」

と自分に言ったら、

同じ失敗を繰り返しそう。

甘え始めそう。

努力しなくなりそう。

だから、

厳しく言わなければいけない。

でも、

考えてみると、

いい上司って、

失敗した部下を人格否定し続ける人ではないと思います。

「ここは良くなかった」

とは言う。

でも、

「だからお前はダメな人間だ」

までは言わない。

次にどうすればいいかを一緒に考える。

できたところも見る。

そして、

もう一度仕事を任せる。

もし自分自身の上司になるなら、

そんな上司でいた方が、

長く働き続けられるんじゃないかと思います。

今日からできるのは、自分への一言を変えること

セルフコンパッションを身につけようとして、

急に、

「私は素晴らしい」

「私は完璧」

と思う必要はありません。

たぶん、

苦しいときにそんなことを言っても、

自分でも信じられません。

もっと小さくていいです。

失敗したときに、

いつもの、

「なんでこんなこともできないんだ」

が出てきたら、

一度だけ、

こう言い換えてみてください。

「今回はうまくいかなかった。次は何を変えよう」

それだけです。

失敗を否定していません。

責任から逃げてもいません。

ただ、

自分そのものを攻撃するのをやめています。

それで十分です。

今日転んだ自分に、もう一回立てる言葉を

仕事で失敗したとき、

一番近くにいるのは、

上司でも、

同僚でも、

家族でもありません。

自分です。

仕事から帰ったあとも、

一緒にいる。

お風呂に入っているときも、

布団に入っているときも、

頭の中で話しかけてくる。

だからこそ、

自分が自分にかける言葉は、

思っている以上に大きいと思います。

失敗した。

それは変わりません。

反省するところがあるなら、

反省すればいい。

謝る必要があるなら、

謝ればいい。

次に改善すればいい。

でも、

そこに、

「だから自分はダメだ」

まで付けなくてもいい。

友達が同じことで落ち込んでいたら、

きっと、

もう少しやさしい言葉をかけられるはずです。

その言葉を、

今日は少しだけ、

自分にも使ってみてください。

仕事で転ばない人になる必要はありません。

転んだときに、

自分で自分を蹴らない。

そして、

また起きられるくらいの言葉を、

自分に残しておく。

それが、

セルフコンパッションを使う最初の一歩だと思います。


次に読むなら

もし今、

セルフコンパッションが必要になったきっかけが、

仕事での失敗を何日も思い出してしまうこと

なのであれば、

次は、

「仕事の失敗を引きずる人へ|何日も思い出してしまう理由と立ち直り方」

を読んでみてください。

失敗した事実と、

自分そのものを否定することを分けるための記事です。

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